自嘲気味に語るサンテに、控え目にリュウは話の続きを促す。非常に心痛な面持ちのサンテに、遠慮がちに願い出た。ニンテンドー3DS本体
ようやく口を開いたリュウに、屈託のない笑顔を浮かべたサンテはトッカを撫でながら語りだした。彼自身、一人と一匹の生活を苦にしていたのである。気楽といえども、やはり心の隙間は人の温もりでしか埋められない。プレイステーション2
「スタインが何処の国に属していたのかしらないけれど……軍事機密だからね、他言無用だよ?」 無用も何も、語る相手などリュウには存在しないが、一応大きく頷いた。「知っているかな、知らないかな。……二年前の総督撃破事件だよ」 サンテは、疲れきった面持ちで床に倒れこむように横になる。切なそうに鳴いて近寄ってきたトッカを抱き締めながら重苦しい口を開いていた。本来ならば誰にも話してはいけない内容だった。だが、限界だったのだ。 内に溜め込んだものを、吐き出さなければ人は気が滅入る。http://www.tvgame.mpacesl.com「うん。両親から受けついだこの土地に住んでいるよ」 両親は他界したのだろうと、リュウは察して何も言わなかった。自分と同じ様な境遇であり、同じ様な年齢に見えるサンテに気を赦しかけていたのは事実である。PlayStation Vita 実際はリュウのほうが随分と長生きだが。 白湯を飲みながら、瞳を細めるサンテ。陽の光が小屋に差し込めば、まだ幼い顔立ちがくっきりと陽に浮かんでいた。プレイステーションポータブル
仮初の勇者サンテ 2
翌朝。軋む身体に鞭を打ってリュウが起き上がれば、既にサンテは食事を作り終えている。PlayStation Vita
「二人で耕せばこのやせ衰えた大地にも、もう少しマシな食物が育つかもしれないし」「お前は、産まれた時からこのような場所に居るのか?」CERO「Z」指定ソフト
勇者ならば、好都合な人質だったが目の前の少年はとてもか弱くて小さく見える。勇敢な者には到底思えない。NEOGEO X
「スタインは、僕が勇者だなんて知ってた?」 正直に首を横に振るリュウに、サンテは苦笑する。「だよねぇ、まぁ勇者にすら見えないだろ? 子供の頃夢見た勇者様は豪華な鎧に身を包んだ、逞しい人だったよ。僕とじゃ雲泥の差だよね。でも、勇者になったんだから仕方ないよね。それしか生きていく方法がないんだ」プレイステーションポータブル
「やぁ、おはよう。今日から畑仕事手伝ってくれるよね? 起床は早めにお願いしたいなぁ」 差し出されたのは、例の如く葱のスープだった。昨晩の残りに葱を足しただけだ。と、白湯である。どちらも似たようなものだった、多少の腹の足しにしかならない。ニンテンドー3DS
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